長編2(ブック)

□第九十九話
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オーズの肩にチョッパーがいた。
どうやらアリアと一緒にオーズの体に登っていたらしい。

サンジ「チョッパー!!? お前何でそんなとこに!!?」

チョッパ「ハァ…探してたんだ…!!
  500年前のオーズの“死因”を!!!」

サンジ「!? 死因!?」

チョッパ「大悪党が寿命を待たず 死んだのなら
  “外傷”が原因の可能性は高い」
『チョッパー…あんまり長いことここは危ないわ』
オーズ「ん? あっ! こんなとこに!!」
チョッパ「う この“右腕”を狙え!! 
  これは元々のオーズの腕じゃない!!
  ホグバックの手で天才的に復元されてるけど!!
  継ぎ目に ひどい凍傷の後がある!!!
  断定はできないけど500年前のコイツの死因はおそらく“凍死”!!!
  こんな怪物でも自然の力にはかなわずに氷の国を
  さ迷って死んだんだ!!!
  なぜなら500年の昔もきっと……オーズは……
  裸だったから!!!」

「「そんなアホに負けたくねェ〜〜!!!」」

チョッパ「ゾンビは痛みを感じないけど ダメージはちゃんと残る 
  今までの攻撃もしっかり蓄積されてるよ!!
  この腕一本使えなくできれば攻撃力は半減する!!
  とにかくこの一点に」
『チョッパー! やるわよ!』
オーズ「何をゴチャゴチャ人の肩で!! チビ人間め!!!」

オーズは自分の右肩へ左拳をぶつける。

サンジ「うわっ!! アリアさん!!」
ゾロ「チョッパー!!!」

だが——

オーズ「あれ?」
チョッパ「今のパンチだって自分の体を痛めつけてる事も 
  ゾンビのお前にはわからないんだな!!」
『痛みがないものね』
オーズ「え!? 手の中に」
『私は水人間で』
チョッパ「おれはチビだから お前の拳の隙間は
  洞窟みたいなもんだ!! “ランブル”!!」

チョッパーは形状を変える。

チョッパ「“飛力強化”」

オーズの手から飛び——

チョッパ「“腕力強化”!!!」
サンジ「よくかわした!! 手ェかすぞ チョッパー!!」
チョッパ「サンジ!! 頼むよ!!」
『落ちた時は任せなさい!』

アリアもオーズの手をすり抜けていて
下半身を水へかえて宙を浮いていた。
チョッパーはサンジの蹴りの力を借りて——

チョッパ「“空軍(アルメ・ド・レール)刻蹄”!!!!」
「「“桜(ロゼオ)シュート”!!!!」」

この攻撃によろけるオーズ。
右腕には大きな蹄の形がくっきり残っていた。

オーズ「このヤロ 何度も同じとこ攻撃しやがって!!
  効かねェもんは効かねェぞ!!!」
チョッパ「効いてくるさ 必ず!!
  痛みは人体を守る信号なのに
  それがないなんて強みでもなんでもない!!」
オーズ「勝手に言ってろ!!」
『二人とも掴まって!!』
サンジ「アリアさん!! すまねェ!!」
チョッパ「よっ!!」
『いくわよ!!』

腕をつかんで掴まれての状態で
アリアはその場から離れようと動き出す。

ゾロ「おい!! マズイぞ 三人共
  急げ!!!」

オーズ「“ゴムゴムの”ォ〜〜〜〜!!!」

アリアは上を見ると
射程範囲内が広すぎる事に気が付いた。

『ゴメン二人とも……逃げ切れないかも…っ』
サンジ「こればっかりは……」
チョッパ「アリアだけでも逃げろ!!」
『私より自分たちの心配が先よ!!』

オーズ「“銃乱打”!!!!」
『なっ———…』
「「ぐわあァ〜〜〜!!!!」」

ゾロ「サンジ!! アリア!! チョッパ〜〜っ!!」

殴られまくった三人——…。

サンジもチョッパーもズタボロで地面に叩きつけられる。
その周りには水が散らばる。

ウソ「…………!!!」
ナミ「…………!!」
ウソ「畜生ォ———!!!
  また三人……!! みんなやられてく……!!」

モリア「4人目…5人目…6人目…キシシシ…
  あと“3人”!!!」


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