長編2(ブック)

□第九十九話
1ページ/7ページ

フラン「ブルック お前っ……!! 動けるのか!?」
ウソ「……助かった!! ありがとう」
ブルック「確かに…重症だった私!! 
  体をひきずり厨房へ塩を探しに行きましたところ!!
  牛乳を発見しまして おいしく戴き この通り!!!」
ウソ「イヤ どんだけカルシウム効いてんだ!!!」
ブルック「牛乳で骨折 治りますよね!!!」
ウソ「ウソつけ!!」
『賑やかになったわね』

ブルックは先ほどまでとは違い
元気になっていた。

サンジ「まァ…何にせよ 間一髪
  大量の塩は手に入った 厨房への道は閉ざされたんだ
  ブルックの塩が最後の希望!!」
ゾロ「時間もねェ!! 戦うんだ!!!
  朝が来る前に あの怪物の口に塩を放り込み
  モリアをぶっ飛ばしゃ 勝ちだ」
フラン「しかし 乗り込む場所があるとは……
  ——仮にも人体だろうがよ………!!」

モリア「キシシシシ!!
  おれが戦いの場に出向いてやった事に感謝しろ!!
  ……そして充分に気を付けるんだな………!!
  おれはただ乗ってるだけじゃねェ…!!
  最高の悪夢を見せてやろう」

ブルック「私も共に!!
  戦わせて頂きますよ!!! 精一杯!!
  影を取り戻して頂いた大恩
  ちょっとやそっとで返せるものとは思いませんが!!
  精一杯っ!!!」

刀を構えたブルックの腕はミシっと音を立てた。
これにブルックは座り込み——

ブルック「きしむ」
ゾロ「無理すんな!! その塩 しっかり持ってろよ!!」
フラン「やったろうじゃねェか 対怪物用砲弾で!!!」

各々が覚悟を決めて動き出す。

ウソ「先手必勝!! さっきのは小さすぎたみてェだ!!
  フランキー 頼む!! 必殺 “特用油星”!!!」
フラン「オウ よしきた」

ウソップの放ったそれに
フランキーは炎を吹きかける。
それはオーズへと飛んでいく途中に姿を変える。

ウソ「“スーパーサイズ 火の鳥星”!!!!」

オーズ「!」

それは大きな火の鳥へと変わり
オーズは避けられず上半身を燃やす。

オーズ「どわっ!! あちちちち!!!」
モリア「みっともねェ 怯むな オーズ!!
  熱いだの痛ェだのって感覚は人間時代の思い込み!!
  てめェらゾンビに そんなもの効かねェ!!
  落ち着いて火を払え!!」

だが——

チョッパ「今の内だ ゾロ———!!!」
ゾロ「よし!!」
チョッパ「とう!!」

チョッパーに上に飛ばしてもらうゾロ。
その先には大きな塔の一部があった。

ゾロ「“三刀流 大・仏・斬り”!!!」

それを横にいくつも切り込みを入れていった。
更にそれをサンジが一区切りずつ蹴っていく。

サンジ「くらいやがれ!! “ジェンガ砲”!!!!」

下から大きな四角形のものが次々にオーズを襲う。

最後一つをオーズが殴り返してきた。

フラン「どわァ〜〜〜!!!
  塔が飛んでくる!!!」

なんとかその場にいたメンバーは逃げ切ることができた。

チョッパ「しまった!! 利用されちまった!!」
サンジ「おい!! ケガねェか!!?」

だがそんな所でウソップとフランキーは
準備をしていた。
次へ
前の章へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ