長編2(ブック)

□第九十八話
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霧の晴れた外では——

サンジ「………!! 最悪だ……!!
  一縷の希望が深い霧だったってのに……!! 
  一体 誰の策略でこのタイミングで霧が晴れるんだ!!
  これじゃ 朝日はストレートに射してきちまう」
ウソ「!」

ウソップはオーズの方を見て驚いた。

それは——

モリア「キシシシ…!! 図らずも清々しい夜空… 
  もう夜明けも近いが…ぐずぐずしてていいのか? 貴様ら…」

ウソ「…モ…モリア!! モリアだ!!!」

オーズ「?」

ウソ「何でここに!!? ルフィは!?」
『オーズのお腹に部屋みたいなものが——…』

モリアはオーズのお腹
ツギハギの部分からこちらを見ていた。

どうやら一つの空間がそこにはあって
カーテンで今まで見えなかったようだ。

フラン「腹??」
サンジ「い…いた!!
  じゃ ルフィは!? 案の定スカされたのか…!?」
フラン「あるいは…!!」
チョッパ「やられやしねェよ ルフィは!!」
『いい加減な事は言わないでちょうだい!!』

オーズ「おおー!!
  コクピット!? 何だ おれの腹コクピットなのか!!?
  すげーイカス!! おれロボみてェじゃん!!
  テンション上がるなー!!」
モリア「キシシシ……
  さァ お前ら おれと戦うチャンスをやろう
  おれを倒せばすべての影を解放できる
  全員でかかって来い!!
  ——ただし オーズを倒さねば このおれは
  引きずり出せねェがな……!!!」

ウソ「………!! 
  あのヤロー汚ェぞ!!」
チョッパ「モリアを倒さなきゃオーズを浄化できねェのに
  そのモリアがオーズの中に入っちまった!!!」
サンジ「——かえってスッキリしたじゃねェか 標的がよ」
ゾロ「やるしかねェ!!!
  ウソップ 少量でダメだったんなら 山程の塩を探して来い!!
  オーズはそれで浄化するしかねェ!!
  おれ達ァ できる限りあいつを弱らせておく!!」
ウソ「よし!! わかった!!
  確か最初の屋敷に厨房があった!!
  塩くらい大量にあるハズだ 取って来る!!」

ウソップは走り始める。

モリア「塩か…!! 厨房へ行けなくしてやれ!!
  長っ鼻ごと屋敷を潰せ!!」
オーズ「はいご主人様」

ウソ「ん?」

オーズはウソップへ向けて拳を振るう。

サンジ「しまった!! ウソップ———!!
  マズイ!! モリアが加わる事でオーズに頭脳がついちまった!!」
チョッパ「ウソップ 返事しろ———!!」
『大丈夫よ 彼の方が上手ね』
チョッパ「え?」

するとどこからか声が聞こえてくる。

ブルック「ご無事ですっ!!!
  遅くなって申し訳ありません!!!
  大量に塩が必要かと思い!!
  集めていました!!!」

チョッパ「ブルック!!!」

ブルックは片手に大きな袋を持って
ウソップを助けていた。


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