長編(ブック)

□第五十九話
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ブルーノ「「嵐脚」」


サンジ「ぐァ!!」


肩からお腹にかけて切られてしまったサンジ。


キング「サンジィ!! な…何だ!!? あいつ何もねェ所から現れた!!」


前の車両でもこの驚きは起こっていた。


フラン「ブルーノが消えた!!」

ルッチ「消えたんじゃない “悪魔の実”の能力で「大気の壁」にドアを作っただけだ」

フラン「……」

ルッチ「ドアドアの実の真骨頂 「空気開扉(エアドア)」により
   今 ニコ・ロビンを迎えに行ったのさ」

フラン「……!! 何だよ そりゃ なんてこった!!」


ブルーノはロビンを捕まえていた。


キング「………!! ロビンを放せ!!」

ブルーノ「「指銃」」


そげキングも倒れていく。


サンジ「ウソップ!!」


ロビン「やめて 私は逃げる気はないわ!! 
   それでいい筈よ!!」

ブルーノ「向こうからかかって来るんだ 仕方ない」

ロビン「……じゃあ 早くここを離れましょう」


ロビンはブルーノの腕から離れて「空間開扉」に入っていく。


キング「……………!! 待て!!」


ロビン「!?」


キング「……大丈夫だ……!! ロビン お前…大丈夫だぞ
   ……お前まだ なんか隠してんな……!!
   別に……それはいい……ただし海賊は…
   船長の許可なく一味を抜ける事はできない……!!
   だから お前………!!」


ロビン「!?」


キング「ルフィを信じろ」


ロビン「!!」


この言葉にロビンは少し揺らいだ。


そんなロビンに気づいたのかブルーノはそげキングを蹴る。


キング「うわ!!」


ロビンはそんな姿から目をそらして行ってしまう。


サンジ「ロビンちゃん!!」


ブルーノ「ムダだ ニコ・ロビンは協定を破らない」


サンジ「……何でそう言える!!」


ブルーノ「――その昔 発動された海軍の「バスターコール」によって
    ある島が焼き尽くされ 跡形もなく滅びる事件が起きた
    その時のたった一人の生き残りがまだ幼い日のニコ・ロビンだ」


サンジ「何だと…!?」


ブルーノ「―――つまり「バスターコール」とは
    あの女にとってぬぐいきれない“悪夢”
    幼い頃植え付けられた恐怖の記憶そのものが
    仲間たちに向けられていては――
    もはや 我々に逆らう気力も失せる」


サンジ「まさか……それ全部知ってて……!!」


ブルーノ「当然だ」


サンジ「!!! どこまで腐ってんだてめェらはァ!!」


ブルーノ「すべては正義の為 あの女には深く同情してる」


サンジ「ふざけんなァ!!!」


サンジはブルーノに向かって走り 蹴ろうとする。

だが その一瞬でブルーノは消えた―…。


そのまま床に膝をつけて―


サンジ「……………!! 畜生ォ〜〜〜〜!!!」


悲痛な叫びは届くことなく波の音にかき消されていった。


ロビンもフランキーも捕えることが出来たCP9は連絡を入れていた。


カリファ「……ええ 滞りなく 罪人2名 連行しています
    ……もう前方に見えますので 直に到着します 開門をお願いします」

ルッチ「懐かしいな さすがに5年出ていると
   “不夜島 エニエス・ロビー”」


黒い雲がある場所から青空へと変わっていた。

その先に小さく見える建物


それが――…エニエス・ロビー。


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