干支の足跡

□13,俺がジャッジしてあげるよ
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小春「さて、じゃあどう別れよっか」

凪「二組なら、普通に東西でいいんじゃないの?」

一色「なら小春は俺と一緒だから東組だね」

篠「何を言うとるんだ。名前が東組だろう」

小春「ん?」『え?』

一色「………」

篠「………」


カーン…


右京「おやおや…?こんなところで予想外に争いのゴングが!」

小春「しかも私達は蚊帳の外……?」

小助「っていうか、なんの争いなんだよ。これは」

凪「しらんよ。察しろよ。だからお前はいつまでも小助なんだよ」

小助「おい、名前は関係ないだろ。
つーかお前も分かってねぇじゃねえか !なんで偉そうなんだよ」




天太「っていうか、どうでもいいからとっとと決めて早く行こーよ」

右京「にししっ
んじゃあ、面白そうだし俺がジャッジしてあげるよ」


右京がソファーの真ん中に座り、まるで裁判官の如く「静粛に!」とテーブルを叩いた後、顔の前で手を組み、二人に説明を求める


一色曰く、「小春は俺の運命の人なんだから当たり前でしょ?」

篠曰く、「名前は西側と関わりがない。
私や久遠がいる東側の方が連携が取りやすいだろう」



……………



右京「うーん……こりゃまた聞くまでも無かったような……」

一色「うんうん。
やっぱり小春は僕と一緒だよね」

左京「あ、やっぱりそうとるんだ……」

伊吹「じゃあ僕が一色と代わるよ。
それなら何の問題もないでしょ?」

久遠「大有りだ。
何故俺が貴様なんかと一緒に行動せねばならん」

伊吹「じゃあ君は一人で別行動しなよ」






最早、違う戦いのゴングが鳴ろうとしている。



その場にいる全員が長期戦を覚悟しそうになったその時、パンッ、という乾いた音が響く

発信源は名前であった


『うん。人数を均等にする必要もないし、一先ずは小春と一色さん+西メンバーでいいんじゃないかな?』


戦力に問題があるようだったらまた考えようか



有無を言わせない笑顔で続けられ、伊吹と久遠も素直に頷いていた

 
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