学園一の秀才と学園のマドンナ

□2章
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「あー!それ姫の花!」

魔理沙はそう言って目を輝かせる。…魔理沙てこのシリーズ好きだったけ…?

姫の花は原作で数十億は売れ、グッズも即完売。雑誌やテレビでも紹介されているし、知ってても不思議ではないけど…

「魔理沙てこのシリーズ好きだったけ?」

「詳しくは知らないんだけど、確か恋愛物でアクションものだろ?テレビで言ってた。で、この前、前売り券を買ったんだ!パチュリーも買ったのか?じゃあ、一緒に行かないか?」

「ええ、いいわよ。日曜日でいいかしら?」

「ああ、いいよ!」


魔理沙もこの映画に興味があったのは予想外。てっきりアクションオンリーが好きなのかと思ってた。まぁ、何はともあれ映画の感想を言い合えることは嬉しいことね。

レミィと話してもあっち側は興味がないからすぐ話題変えるし。…まぁ、映画にはもともと興味がないし、そういうのて私もあるし、お互い様なんだけど。


「ねぇー!パチュリー!このチケット譲ってもらえたから一緒に行かない?私も興味が出てきちゃた♡」

「……別にいいけど…ねぇ?魔理沙」

そう言って私は魔理沙の方を見る。魔理沙は露骨に迷惑そうな顔をしていた。こんな露骨なら誰でも気づくと思うがアリスは気づいていないのかそれとも振りなのかはわからないがいつもの調子でこう言った。

「…ええ。もちろんよ。じゃあ、日曜日にねー!」

そう言ってアリスは自分の席に戻ってゆく。魔理沙は不満顔だが…そんなに嫌なのかしら?アリスが来ることに…正直言って苦手だがここまでは…

「(…まぁ、とりあえず…楽しみだなぁ)」

そう、私は呟いた。
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