学園一の秀才と学園のマドンナ

□1章
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「え……?何あの美人!」
「モデル…?」
「あの子…」
「「「誰?」」」

あらあら。そういう話は遠い所でやってよね。私は無自覚な天然女子を演じているのだから。全く、気づかない振りをするのもダルいのよ。

「…私は1年2組、ね」

どうせ、ここでもたいした事のない人達とすごすんでしょうね。ま、ここでもマドンナポジションはゲット出来るでしょ。多分。

「…アリス・マーガトロイドです。趣味はお菓子作りです。一年間よろしくお願いします」


とりあえず、お上品な振りをして皆から好印象を与えてメロメロ作戦で行きましょうか。


自己紹介も終わり、早速私の周りには沢山の人が。これから奪い合いでもされるのかしら?モテモテすぎて困るわー!


「アリスさんて美人だよねー!彼氏いる?」
「え?彼氏…ですか?いませんよ!」
「えー!?そうなの!?意外!」


ふふっ。流石私だわ。入学式も無事に終わったし。ここでも、勝ち取ってみせるわ。学年一位の座を。容姿だって勉強だって運動だって。全部勝ち取る。中学だって出来たんだから出来るに決まってる。

そしたら、皆メロメロになること間違いなし……!
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