学園一の秀才と学園のマドンナ

□プロローグ
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魔理沙said

何気なく、自分の名前じゃなく好きな人の名前を探している。無意識に。そして、好きな人の名前と同じ所にあるのだ。喜ぶ気持ちを抑え、彼女に報告する。

パチュリーの反応はどうでも良さそうだったがそれでも良かった。だって、レミリアとパチュリーが別のクラスだったから。


「ねぇ、魔理沙。なに笑ってんの?もうついたわよ。教室」
「え!?…あ!!」

私が考えこんでいる間に着いたらしい。パチュリーとは後ろの席だった。近い上に高鳴る鼓動が抑えられない。あの時から、ずっと好きだった。

そう、彼女が自分に振り向かなくてもいい。だから、今この時間だけでも溺れていたかった。叶わない恋だと知っていても。
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