Long Story
□第2話
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次の日、俺は大学近くにあるカフェにやってきた。
ご飯を食べに来たわけではなくバイトに来たのだ。
ちなみに七瀬も「瑛人と一緒ならやれる!」と言って一緒に面接を受けに来た。
ちなみにその時七瀬は人見知りを発揮しまともに話せてなかったが店長が「可愛いからOK。」と言って即採用になった。
「さて、今日もやりますか。」
カランカラン
カフェのドアを開けて俺は中に入る。
俺はお金に困っているわけでもなく社会勉強を意味を兼ねてやっているので基本的に週2回、7時から10時までを目安にやっている。
「あ、瑛人君!今日もお疲れ様!」
「店長、お疲れ様です。」
「そうそう、瑛人君には言ってなかったけど今日から新しいバイトの子が3人はいるからお世話してあげてね!」
「了解です。ちなみに、」
「全員女の子だから。瑛人君の負担は減らないかもね〜。」
そう言ってへへっと笑う店長には見つからないように俺はため息をする。
この店は俺以外の店員は全員女性しかいないので俺への負担が大きい。
特に、女子高生や女子大生からなぜか人気のある俺は彼女たちがやってくるとてんてこ舞い状態になってしまう。
どうにか新しく男性のバイトが入ってくれることを期待していたのだが…
「で、とりあえずみんなに挨拶してもらうからみんなおいで〜。」
店長に呼ばれ緊張気味な2人と何故かワクワクした顔をしてる1人が俺の前へやってきた。
「今日からお世話になります!生田絵梨花です!乃木坂大学の音楽学部に通ってます!」
1人目の子がワクワクした顔をしてると言った子だ。
ショートカットとはいかないがほかの2人と比べると短めの髪にパッチリとした可愛らしい目、恐らく誰がどう見ても可愛いと言うだろう。
そして次は…
「な、中元日芽香です。乃木坂大学の経営学部に通っています。よろしくお願いします。」
次の子もまた可愛らしい。
ツインテールが特徴的と言ったところか。
で、最後が…
「堀未央奈です。私も乃木坂大学の経営学部に通っています。よろしくお願いします。」
「あぁ、よろしく。俺もここでバイトをしてます。楠木瑛人です。よろしく。」
3人の自己紹介を聞いていて思ったが3人ともとにかく可愛い。
今までは七瀬の人気がすごく客もかなりいたのだがこれからは更に人気が上がるかもしれない。
その時、俺は3人のひとりの中元日芽香さんがやたらこっちを見ていることに気がついた。
「ごめん、中元さん、なにか聞きたいことでもあった?」
「あ、ごめんなさい。何もないです。」
「そう?じゃあとりあえず今日は俺が色々教えるから次回からは自分たちでやって見る、それでいい?」
中元さんに聞いてみるが何もないというので深く追求することはしなかった。
そして俺は高校以来となる後輩への指導をはじめた。