TWICEの部屋リクエストbook

□恋
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ジヒョ「キュンって、キュンってしてみたいの!」

恋がしたい純粋な21歳と。

サナ「わ、わかった。わかったから。」

恋している単純な21歳の。

物語。

___

『愛してるよ』

『あなた‥』

ジヒョ「ふぉぉぉら!こんな感じ!」

サナ「痛い痛い‥。」

今ペチペチ叩いているのは
真の私の恋のお悩み相手で、
この子は今、恋をしたいって悩んでて、

この子もまぁ、悩んでて、

ジヒョ「高校にはさぁ、あんまりさぁ、」

サナ「いい人おらんかったんや。」

ジヒョ「うんー。」

いっそ、私を好きになってほしくて、
そしたら、恋もできて、私も助かって、
一件落着でしょ、なんて。

サナ「愛がほしいんやな。」

ジヒョ「そーかも、」

サナ「ピュアなお悩みやなぁ、ふふっ。」

ジヒョ「なんで笑うのー、」

サナ「サナの事、好きになる?」

ジヒョ「え!?」

冗談交じりにそんなことを言うと、
頬をはっきりと赤くして、

私の腕を前より強めに叩き始めて。

ジヒョ「ばかばかばか!」

サナ「痛い痛い!冗談だって!」

ジヒョ「うーうー、」 

あぁ、この人は自分の可愛さをわかって‥
いないのか、いるのか。
果たして、この恋は実るのか。

私にもよくわかんないや。

_

この前、あんなことを言われてから。
サナの事をなんていうか、

よく見てしまうようになった。

サナ「ジヒョちゃん、最近よく目合うなぁ」

ジヒョ「え?き、気のせいだよ。」

無意識に目があって、
目があったら前までなんともなかったのが
目をそらしてしまって。

サナ「化粧似合ってるなぁ、やり方変えたん?」

ジヒョ「よくわかったね。」

サナ「サナ、ジヒョちゃんのこと、ずっと見てるで?」

ジヒョ「な、なにそれっ、」

心臓が、バクバクして
あなたにぎゅってしたくなっちゃう。

サナ「ジヒョ‥ちゃん?」

ジヒョ「へっ、」

サナ「え、あ、ぎゅー、ジヒョちゃんからしてくれるとは思わんくて、」

ジヒョ「へぁぁっ、ごめんっ、」

このあとは撮影で、スタッフさんに呼ばれ、
サナと二人きりで話すことはなかった。
でも、その日の夜。

サナ「ジ、ジヒョちゃん。」

ジヒョ「ん?」

サナ「‥好きな人出来たん?」

ジヒョ「え、」

サナが唐突な質問をしてきた。
それもいつもとは違う、真っ直ぐな目で。

でも、鮮明にわからない私はこう答えた

ジヒョ「わ、わかんない、でも、見てるとドキッとして、なんか、ぎゅってしたくなって」

サナ「ジヒョちゃん、それはっきり恋やん」

ジヒョ「こ、恋!?へ、へぇ、」

サナ「やったなぁ、恋できたなぁ。」

そう泣きそうな声でささやいた。
でもそういった瞬間、ジヒョは否定した。

ジヒョ「でもやだ。恋なんて楽しくない。」

サナ「あはは、」

ジヒョ「サナは恋してないの?」

あらら、張本人に聞かれちゃった、
なら言うしか無いよね。

サナ「‥ジヒョに恋してるかな。」

そういって、唇を重ねた。




あとがき

なんか『唇を重ねた』
で終わること多いけど許してね。 
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