TWICEの部屋book1

□白い薔薇
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白い薔薇をもって君はこう言ったんだ。
とても優しい笑顔で。

ミナ「これで結構、幸せだよ。」

そういった瞬間に大きな音がなり、
君は私の前から消えていた。

白い薔薇は赤く染まっていた。

____

ピピピピピッピピピピピッ

モモ「はい、JYP株式会社‥」

毎日、ずっと、デスクと向かい合わせの私。
なにもない、変わらない日々。

モモ「ありがとうございます。また折り返し電話致しますので。」

丁寧な言葉遣いも飽きてきた。

サナ「ん、モモー。」

モモ「あ、昼?」

サナ「うん、」

いつものデスクも、いつもの家も、
飽きてきた。

サナ「恋人とかできないの?」

モモ「サナみたいにモテないし、ジヒョとはどう?」

サナ「ジヒョはガードが堅くてさぁ‥」

そりゃ恋人ができるものなら欲しい。
ジヒョのガードの話とか聞きたくないし、
昼ご飯なんてもっと豪華なもの食べたいし、

サナ「あ、知ってる?ミナちゃんのこと、」

モモ「ミナって?」

サナ「名井ミナ、新しく入ったんだよ。」

モモ「へー、」

休憩室のドアが開く、
ミナって名前。どこかできいたことがある。

ナヨン「へーそうなんだ。」

ミナ「へへ、」

サナ「あの子!いこいこ!」

モモ「え、席取られるよ!?」

サナ「ねぇねぇ!」

モモ「ど、どうも‥。」

ミナ「へ、」

変わらない日々が変わったのは
君と出会ってから。

君と二回目の再開は大惨事だった。

だって、

ナヨン「ミナ!?救急車!」

サナ「え、あ、はい!」

モモ「‥、」

ナヨン「モモ!?なにしてんの!」

モモ「なんか、」

サナ「モモ!」

モモ「救急車ね、電話する。」


なんか辛い。
でもどこか、微笑ましい。


ミナ「ん、ん、」

モモ「起きました?」

ミナ「‥‥ここは、」

白い天井に白い壁。カーテンの隙間からみえる。
太陽の光。そう。ここは病院だ。

モモ「病院です。名井さん、いきなり倒れちゃって。」

ミナ「看病してくださってたんですか?」

モモ「んー、看病なのかな。」

ミナ「ありがとうございます。」

モモ「いえいえ、」

寂しく響く二人だけの会話。

ミナ「あの二人は‥‥。」

モモ「仕事に戻りました。」

ミナ「そうですか。」

モモ「病院の人。呼んできますね。」

ミナ「あ、はい。」

あの白く細い手。凛とした顔立ち。
優しい笑顔。綺麗な言葉遣い。
あぁ。なんでだろう。

モモ「泣けてきちゃうなぁ‥‥。」

なにかがわからない。なにかが見えない。
なにかを言いたい。なにかを感じたい。

医師「軽い貧血なので、一週間くらいで退院できますかね。」

ミナ「そうですか。」

医師「詳しいことはまた後程。」

ミナ「はい。ありがとうございます。」

医師「失礼しました。」

貧血‥。血‥。

モモ「話、終わりましたか?」

ミナ「はい、一週間で退院できるって。」

モモ「良かったですね。」

ミナ「あの、」

モモ「はい?」

ミナ「お礼したいので、退院したらまた会えますか?」

モモ「あ‥‥。」

なんでだろう。泣いちゃいけないのに。

モモ「‥‥。」

なんでだろう。返事しないといけないのに。

ミナ「‥‥?」

なんでだろう。この人はさっき会ったばっかなのに。

モモ「は、はい、会えます。」

ミナ「良かったです!じゃ‥、」

モモ「急用ができたので失礼します!」

ミナ「あ、」

あぁ。体がおかしい。なんでだよ。
なんで、なんでだよ。もっと話せよ。
もっと丁寧な言葉遣いで礼儀よく話せよ。
体‥‥動けよ。

キィィィィィィィン

モモ「え、」

目の前でトラックが通っていった。
急ブレーキをかけたのか跡が残っている。

「誰か!救急車!」

大きな声が響きわたっている。

モモ「‥‥、」

「おい!救急車!誰か!」

あぁ。思い出した。

モモ「ねぇ、みーたん!起きてよ!」

ミナ「ね、ぇ」

モモ「冗談やめてよ!ねぇ、みーたん!」

ミナ「モモ‥りん。」

モモ「起きてってば!」

ミナ「薔薇‥奇麗でしょ‥。」

モモ「ねぇ、ねぇって!」  

ミナ「‥‥、」

モモ「救急車あと少しで来るから!私とお喋りしてて!」

あ、あぁ。

続く







かもしれないです。
なんか途中で鳥肌が立ち始めて、
寒気がしたのでやめました。
嘘です。書くのが疲れたんですすみません。 
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