TWICEの部屋book1

□遠く
1ページ/1ページ

日々をすり潰してく、貴方との毎日は
そうは簡単に壊せない、壊したくない
大切な日々だったんだ。

ミナ「‥‥モモりん、」

モモ「ん?」

ミナ「すき、」

そう言いながら私の肩に頭を載せる貴方。
安心したいだけの口先の『すき』
もうだんだん信じられなくなってきてるんだ

モモ「‥‥うん、」

憧れの性格も憧れの顔も憧れの恋愛観も。
安心したいだけの口先の『良い』
もうだんだん信じられなくなってきてるんだ

一気に歩き過ぎて、たくさん歩き過ぎて、
もう体が人生についていけなくて、
もう心が人生についていけなくて、
椅子に座り込んで動けなくなる。

ジョンヨン「かわいいじゃん、」

悪があるから正義があるんだ。

嘘があるから本当があるんだ。

そう言ってみんなはいうけれど、

私は悪はいらないと思うんだ。
だってその方が絶対いい世界になるから。
私は嘘はいらないと思うんだ。
だってその方が人生絶対、楽になるから。

そんなこと言ったって、
そんなことほざいたって、
何も変わらないんだけどね。

モモ「いや、他のがいいって‥、」

ジョンヨン「‥‥いいと思うけど、」

君ならもっと遠くへいける。

君ならもっと未来へいける。

そんなこと他人は平気で言うけれど、

何を根拠で言ってるんだ?
何をしたくて言ってるんだ?

私はだんだん壊れていっているんだ。

『キャー!』

私に向けられる声援。

『パシャパシャ‥』

私に向けられるシャッター音。

すべてが刃物に見えるんだ。

なんなんだこれは、なんなんだこれは、

そう思ってる内に私は壊れていっているんだ

遠くへ、遠くへ、遠くへ、
行き先もないのに、
もっと、もっと、もっと、
そう思ってしまうんだ。

ミナ「すきっ、モモり、ん‥、」

モモ「ん、」

ミナ「モモ‥りん‥?」

なぜか、なぜか、なぜか、
遠くへ、遠くへ、遠くへ、
もっと、もっと、もっと、

モモ「‥‥、」

ミナ「泣い‥てる?」

そう思うたびに、そう思わないたびに、
血が出てしまうんだ。

モモ「みー、たん、」

目から、目から透明な血が出てしまうんだ。

ミナ「モモりん、」

モモ「‥‥なんか、疲れた。」

疲れた?ちがう、、私が発したいのは、、
こんな言葉じゃない。もっと、もっと、
‥‥消えたい?

モモ「‥‥疲れた、」

ミナ「やす‥む?」

モモ「いい、」

ミナ「へ、」

いや、ちがう、消えたいなんて言葉じゃない
もっと、もっと、

モモ「生きて、逝きたい。」

ミナ「モモりん‥?」

やっと、やっと言えた。

もっと、もっと、もっと、















人間らしく自由に生きたい。 
次の章へ
前の章へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ