テニスのキング様
□恒例マネージャー探し
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―跡部視点―
今年も嫌な時期がやってきた。
どいつもこいつも「可愛いマネージャーが欲しい」と浮足たっている。
けれど、俺様が欲しいのはそんなマネージャーではない。
俺様が欲しいのは…。
「いやぁ、今年も凄い人数やな」
忍足がいつの間にか部室に戻っている。
「今年こそはマネージャー取るつもりやろ」
「……さぁな。相応しいやつがいたらの話だ」
窓からたくさんの雌猫が見える。
これだけいればマネージャーの一人や二人、すぐに見つかりそうなものだが…。
「今年も無理だろうな」と思わず呟く。
「そういえば…。会長さんは毎度参加せんな」
一年の頃、入学早々に告白してきたあいつを思い出す。
―根津 烈火―
「すぐに参加しそうだがな」