テニスのキング様
□告白
2ページ/6ページ
「この氷帝学園に一流の環境を揃えた」
周りが唖然としている中、跡部君だけは目をキラキラさせて私達を見下ろしている。
「それを生かすも殺すも自分次第だ。自分を甘やかすな。充実した学園生活をてめーでつかみとれ!!」
……。
「ハーハッハッハッ」と跡部君の高笑いが体育館中に響き渡る。
跡部君の目は相変わらずキラキラと煌めいている。
皆が未だに状況が呑み込めていない中、私は跡部君を他の人と違った目で見つめていた。
変わる、変わる、変わっていく。
―跡部景吾という一人の人物によって―
―私の世界が―
私は跡部君から目が離せない。
跡部君の目を見ていると不思議とドキドキと胸が高鳴る。
この感覚、なんだか知ってる。
これは…
―一目惚れだ―
私は彼を諦めたくない…。