テニスのキング様
□頂上対決
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あの後、跡部君が6-6と持ち堪え、試合はタイブレークに突入。どっちも2ポイント以上は離されない、凄まじい試合展開だった。
私はこの時、正直跡部君へ告白したことなどすっかり忘れていた。ただただこの、本当は熱い二人のこの試合を−。
「この試合いつまでも見ていたいな」
ーそして。
青学の部長、手塚国光の打ったボールがネットにかかった。
「ゲームセット、ウォンバイ氷帝学園、跡部!!ゲームカウント7-6!!」
跡部君が青学部長の手を高く掲げる。
それは跡部君なりの相手に対する最高の敬意だった。
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跡部君が勝利し、試合は延長戦へ。補欠同士の試合となった。氷帝側の補欠は2年の日吉君。
跡部君のテニス姿しか目で追いかけていなかったから分からないけれども、確か日吉君も相当テニスが強かったはず。相手の青学の補欠はまだ1年生だというし…。まぁ、大丈夫だよね。
けれどその考えは甘かったことを思い知る。
「ゲームセット!!ウォンバイ越前、ゲームカウント6-4」
青学のルーキーがあっという間にゲームを決めてしまった。
「―以上により3勝2敗1ノーゲーム、青学の勝利です」
氷帝学園は…負けた。跡部君が1年の頃から掲げていたテニス部を全国に導くという夢は永久に潰えてしまった…。