テニスのキング様
□頂上対決
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関東大会、氷帝学園は1勝2敗。王手をかけられていた。
氷帝学園は異様な雰囲気になっている。何故ならここで負ければ、氷帝は全国大会に行くことさえできず負ける。しかも氷帝の次の対戦相手は青学の部長、手塚国光。
けれど…。氷帝側は…。
「「「勝つのは氷帝!!負けるの青学!!」」」
氷帝コールにテニスコートは包まれる。
テニスコートの真ん中に−−跡部君がいる。
「跡部様っ!!」
「ステキ−!!」
「跡部様跡部様!!」
跡部君の久々の試合にファンクラブの子達も大興奮。
よしっ、私も熱烈に応援頑張らないと。
「跡部君、頑張って!!!」
大声を張り上げる。
すると一瞬、跡部君が私に目線を向ける。そして得意気にニヤリと笑った。
−−−−−−−−−−−−−−
「す、すごい…」
思わず口から感嘆が漏れた。
試合は6-5。青学がリードしている。
跡部君は相手の部長の肩が怪我を負っていることに気付き持久戦に持ち込もうとするものの、青学の部長はあえての持久戦に挑もうとしている。
試合開始から1時間以上経過。こんなに長い試合は見たことがなかった。