テニスのキング様

□独白
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跡部君が部活の時間を終えて、制服に着替えてから外に出てくる。

待ってましたと言わんばかりに、女の子は一斉に周りを取り囲む。

「跡部様、お疲れ様です」
「お菓子つくってきました」
「飲み物よかったらどうぞ」
「跡部様」
「跡部様」

そんな女子を思い切り無視して、跡部君は悠々と歩く。

部活終わりは跡部君もだけど、ファンクラブの子達もプライベートの時間だから私が特に口出しをすることはない。

本当は私も跡部君と話したいけれど、部活で疲れている跡部君にずっと声をかけられない状態でいる。

でも、ずっと。ずっと…。跡部君が好き。

私も跡部君みたいに自身を貫けるように、いまはファンクラブの会長として熱烈に頑張ろう!


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