テニスのキング様
□告白
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「私、跡部君のことそう簡単に諦めたくないから。ずっとずっと跡部君のこと、追いかけていきたいから。だから…」
跡部君はスッと一度目を閉じて、再び私を見つめる。
「そうだな。付き合う気になるかもしれないな」
「じゃ、じゃあ!」
私は声を張り上げる。
「私、その時までずっと跡部君のこと好きでいる!跡部君が私のこと好きになってくれるまで、待つから」
「本気か」と跡部君が小声で呟くものの、私は熱烈に言葉を続ける。
「だから!跡部君のこと、その時が来るまで追いかけ続けていいですか!!」
「…」
「…」
お互いにしばらく沈黙。そして…
「好きにしたらいいんじゃねーの。アーン?」
跡部君っ!!
「うん。私、跡部君に振り向いてもらえるように熱烈に頑張る」
「お前…面白い女だな」