テニスのエース様

□合同練習開始
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―翌日―

電話でかるた部員に連絡をとり、放課後テニスコートに全員集まることになった。

何故か電話で合同練習をすると伝えた時に、副部長の恵歌がワタワタしていたけれど…。

とにもかくにも、全員テニス部との練習には賛成だし喜んでいるようなので、男子テニス部に迷惑をかけないか心配だけどまぁいいか…。

授業が終わり、パパっとジャージに着替えて早めにテニスコートに入る。

新しい畳が来るまでお世話になるわけだし、やっぱりこういうところはしっかりしないと!

私はグッと軽くガッツポーズ。

すると「藤原」と聞きなれた声が後ろから聞こえる。

「手塚君」

後ろを振り向くと既にレギュラージャージに着替えた手塚君がいる。

「随分早いな」

「うん…。これからお世話になるわけだし」

私はここで深々と頭を下げる。

「迷惑をかけるかもしれないけれど、どうぞお願いします」

「…いや、こちらこそよろしく頼む」

私のお辞儀に反応して手塚君もお辞儀を返す。

そしてお互いに一呼吸おいてテニスコートに入っていった。
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