テニスのエース様

□合同練習開始
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―手塚視点―

「いきますっ!!!」

藤原の少し強張った、いや、それに加えてやる気に満ちた声がはっきりと聞こえる。

「おい手塚。10周とはいえさすがに辛いんじゃないか」と大石。

普段のテニス部では少なすぎる校庭10周だが、テニス部以外ではかなりキツイ回数。

だがしかし、藤原にはやる気がある。

「おそらく、大丈夫だ」

「けれど…」

俺は藤原の熱く燃える目を見つめる。

「大丈夫だ。かるた部は藤原が引っ張ってくれる」


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