テニスのエース様
□合同練習開始
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そういえば…あの時、畳に土足で上がって来たのは身長低めの男の子だったもんね。
「鼻血も…スミマセン」
「あ、いや。気にしないで」
私は手をヒラヒラと振って受け流すが、手塚君はそのあたりには厳しいようで…。
「うちの部員が本当にすまなかった。鼻血まで出させて」
「いや、だから大丈夫だよ」
っというよりも、そんなに鼻血鼻血連呼しないでほしい…。
恥ずかしいから…。
「まずは自己紹介から始めるか」
手塚君はグッと表情を引き締める。
それにつられて私もグッと表情を引き締めた。