(ff8 )ファンタジーなお星様

□サイファーと塔の上の女の子〜出会い編〜
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第8話「知っている顔。知らない顔。あなたのいろんな顔を私に見せて。」



学園長室からでて、エレベーター降りてすぐの案内板の所で各施設の案内をしてもらった。
「…んで、最後、この奥が学生寮になってて、SEEDはひとり部屋だが、ガーデンの生徒は2人部屋だ。お前の同室は多分…」
「お!サイファー!やっと帰ってきたもんよ!」
突然、大柄な男性がずしずし歩いてきた。
「お!サイファーが女連れてるもんよ!風神!早く来るもんよ!」
「黙!!サイファー、隣誰?」
眼帯している、綺麗な女の子も来た。確か、大柄な男性に風神と呼ばれていた。
私の記憶が正しければ、サイファーの話に何度か出て来た2人だ。
「……えっと、風神さんと雷神さんですか?」
「俺達のこと知ってるもんよ!?」
「えぇ、サイファーから何度かお話を聞いております。自己紹介が遅れて申し訳ございません。私はリーリア・クレイマーと言います。よろしくお願いいたします」
「お、おお、礼儀正しいもんよ…ってクレイマー!?まさか、学園長の隠し子!?」
雷神さんが驚いていると、サイファーが本当に呆れた顔で、
「……ちげぇよ。養子だ。ただ、こいつは親がいないから、学園長が養子として受け入れた。それと、今日からここの生徒で、多分、風神の同室だぜ」
「同室?私?」
「そうだ。お前一人だっただろ。だから、多分そこに入る」
「理解。私、風神。不明点?」
「分からないことがあったら聞けって言ってるもんよ!もちろん、俺も頼って良いもんよ!」
「ありがとうございます。風神さん、雷神さん」
「敬語、辞!リーリア、既友達」
「そうだもんよ!タメ口で全然良いもんよ!」
「えっと、わかったわ。風神、雷神」
サイファーは安心したような顔でこのやりとりをみていた。私にとって、サイファーの色々な顔が見れて、なんだか嬉しかった。

__________これから始まる、私の物語
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