1+1=1の法則

□♊5
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翌日………


土方side


ガラッ

土「今日も良い天気だな。」

障子を開ければ、
スカッとするほど水色の空が目にはいった。

と、同時に。

その空を見上げる栗色の頭も目にはいった。


土「あ、えーと、オイ。どっちだ?」

総吾なのか総基なのか、
皆目検討もつかず尋ねてみた。

基「!僕でさァ、土方さん。総基の方でさァ。」

土「あぁ、総基か。おはよう。」

吾「因みに俺も居やすゼィ、土方さん。」


土「!?」

急に後ろから話し掛けられ振り向くと、
カチャリとバズーカを構え、
こちらを狙っている総吾がいた。

土「テんメェ、
  朝っぱらから何しやがんだ、総吾‼💢」

そう叫ぶと、今度は後方から
カチャリとバズーカを構える音がした。

まさかと思い、振り返る。

基「えっと……こう持って、ここをこうして………
  準備完了ですぜ、兄ちゃん!」

案の定、総基がバズーカを構えていた。

吾「それじゃ行きやすぜ。
  覚悟しなせェ、土方さん。ニマァ」

総吾の顔が醜く歪み、
底知れない恐怖を感じさせる。


土「お、お前ら、何を………ッ!」


吾/基「せーの!
    喰らえ、双子必殺奥義!
    ジャポネスムリクリエィション‼」



土「まさかの厨ニ病!?………グワァッ!」


双子に挟み撃ちにされ、
両側からバズーカで撃たれた。

土「ヤバイ………なんか、ヤバイ。
  内臓的ななんかがヤバイ。」

そのまま俺はバタリと倒れた。

基「すげェや、土方さん。
  僕達の双子必殺奥義喰らっても
  死んでない………………」

吾「チッ、土方しぶてェ。
  もう1発ぐらい喰らわしとくかィ。」

基「ですねィ。」

うわ、やめろよ。やめてくれ。
ってか、誰か来いよ。
こんなデケェ爆発音が副長室で響いてんのに。
どんだけだよ………………

と、あぁ俺死ぬんだなぁなんて思っていると、近くの障子がカラリと開いた。

確かあの部屋は………ミツバの部屋だ!

た、助かった………………


ミ「………?あら?何かしら?
  なんだか焦げ臭い………………」

吾/基「!姉上‼おはようございやす。」


ミ「おはよう。総ちゃん、きぃちゃん。
  二人とも、この焦げ臭いのはなぁに?」

基「え、ええと………」

総基は明らかに困っている。
と、総吾がおもむろに口を開いた。

吾「実は、今しがた、
  空から謎の飛行物体が
  土方さん目掛けて降ってきて………」

それで逃れる気かお前!?

基「それで、バズーカで当てて
  土方さんを御守りしようとしたのですが………」

吾/基「うぅ、グスッ………………
    俺/僕達だけじゃ、
    敵いやせんでした………!」

流石双子。崩れ落ちる瞬間も、
泣き出す瞬間も同時であった。

ミ「あら………そうだったの。
  でも、大丈夫よ。
  土方さんは生きているわ。」

基「ほ、本当ですか!?
  良かったぁ………………………」

ふふっとミツバが笑い、
それに吊られ総吾と総基も笑う。


チャンチャン♪


土「いや、あの、俺は………………?」


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