1+1=1の法則

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総吾side



近「いや〜、めでたいめでたい‼」

土「近藤さん、少し騒ぎすぎだ…//
  たかが俺の結婚ごときで。」

そう。あのムカつく土方コノヤローが
近々結婚するというのだ。
土方の結婚なんぞ、知るよしもない。
が、これは俺にとって他人事では
無くなってしまったのだ。

近「いいじゃないか‼
  それに相手は……なぁ、総吾。」

近藤さんが俺を見てニコニコとしていた。
いつもなら、俺も笑い返せるけど……
今はただただ鬱になるだけだ。
勘の良いヤツはそろそろ判っただろうか。

総吾「そうですねィ。
  何だって相手は……姉上、ですからねィ。」

あぁ、言っちまった。
これで土方と姉上の結婚は確定しちまった。
ハァ、と俺が溜息を吐いた時、
スッと襖が丁寧に開けられた。

そうか。

ミ「こんにちは。ニコリ」

入って来たのは柔らかい笑みを
浮かべる姉上。

そうか。土方と姉上が結婚したら、
姉上とずっと一緒にいられる。

それに!姉上が来たって事は必然的にアイツも来る‼

ミ「どうしたの?入っておいで。」

恥ずかしいのか、なかなか部屋に
入らないアイツに姉上は催促をする。

アイツの影が僅かに動いた。

俺は無意識に立ち上がった。

アイツが部屋を覗き、ゆっくりと入る。

総基「し、失礼しやす。」

俺が入って来た。
正確には俺と同じ姿の俺の双子の弟だ。

俺はニヤリと悪魔の笑みを浮かべて見せる。

アイツ―もとい総基はニコリと
天使の笑みを浮かべて見せる。


吾・基「久しぶりだ/ですねィ。
    総基/総吾。」


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