僕達の薄荷懐かしの味

□ヰ4
1ページ/3ページ

銀時side


神「あ、帰りに酢コンブ買ってヨ。」

新「ダメですよ、神楽ちゃん。
  今月は仕事無くて生活費足りないんだから。」

銀「そうだぞー。
  …あ、帰りにケーキ買お。」

神・新「銀ちゃん/銀さん‼💢」

銀「へいへい、分かってますよぅ。」

ちょっとしたジャパニーズジョーク
だったのにな。
全く物分りの悪いヤツラだ。

今は買い出しの帰り。
新八が前述したように今月の仕事は
たったの一回ととても少ない。

その時、


?「………銀?」

黒髪の男とすれ違う瞬間、
微かに聞こえた懐かしい声。

稲妻が走ったようだった。
思わずそちらを振り向くとアイツ――
戻――が立っていた。

懐かしい、暖かい瞳が細められ、
嬉しそうに、銀、と呟いた。

銀「…………戻!」

俺の発した大声に新八と神楽の体が
ビクリと跳ねる。

戻「銀。こがに大きゅうなって‼
  アンタ、ちゃんとご飯食べとるんか?
  甘いもんばっかし食っとらん?
  ……そちらのお子さんは、、、
  銀の子かえ!?
  まぁ……ホンマあっちゅう間に
  成長しおって………」

思い出した。戻は喋りだしたら止まらない
マシンガントーカーなのだ。

銀「ちょっと一旦STOP‼な?」

肩を掴み、揺らす。
ハッとしたように戻は目を見開いた。

銀「まず1つ目。
  俺は健康だ。甘いもんは………
  取り敢えず飯はちゃんと食ってる。
  次にこのガキ達は俺の子じゃない。
  はい、自己紹介。」

戻はうんうんと頷き、神楽の方を見る。

神「私、神楽ネ‼銀ちゃん処で
  働いてるアル‼
  歌舞伎町の女王様って呼ぶヨロシ。」

新「え、あ、僕は志村新八です。
  同じく銀さんの経営している
  万事屋で働いています。
  えーと、戻さん?ですか?」

戻「あぁ、そうや。よろしゅうな。」

アイツの目を細めニヤリと笑う、
いたずらっ子の様な特徴的な笑みは
今も変わらなかった。

  
次へ
前の章へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ