僕達の薄荷懐かしの味

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銀時side


ニコニコとしている戻と他愛ない話を
しつつ、こんなことを聞いてみた。

銀「そういえばなんだけどさ、戻。」

戻「ん?なんや?」

銀「お前こんなとこにいて良いの?」

戻はたしか、アイツと一緒に宇宙へ
幕府から逃げたハズ………

戻「?」

戻は訳が分からぬという顔をしている。

銀「だからさ、こんな真っ昼間から
  大通り歩いてて良いのかって話!
  気ィ抜いてッと幕府の犬に見ッかッぞ。」

戻「犬?」

銀「そそ。真選組っていうこわぁい
  浪人集団よ。」

戻「真選組ならさっき行ったんやけど。」

銀「はぁ!?おまッ、バカ‼」

戻「だって、退ちゃんおるし…」

銀「誰だよ、退ちゃんって!?」

戻「弟や。」

銀「オ・ト・ウ・ト!?
  お前、弟いたの!?」

戻「あぁ。銀も知らん?
  退ちゃんはな、とっても頭が良くて、
  真選組で監査方ッちゅうのをやっとって…
  知らんかえ?」

待て待て待て待て………………
戻の苗字はたしか山崎。
ん?アレ?もしかして……

銀「なぁ、弟ってミントン好き?」

戻「ミントン?なんやそれ。」

銀「んじゃ、あんパン好き?」

戻「そげな高うモン、
  買うてあげられんかったからなぁ。
  僕の前で食べたことは在らん。」

銀「えっと、じゃあカバディは?」

戻「か、ば、でぇ?」

もう聞く選択肢無いよ‼
うーむと悩んでいると、新八が話し掛けてきた。

新「じゃあ、弟さんは32歳ですか?」

戻「えーと、僕が42で10違うからぁ…
  そうやなぁ、32や」

何で新八はジミー君の歳知ってんだよ!?
てかやっぱり弟ってジミー君か!

銀「まぁいいや…で?どうしたの?」

戻「あぁ、それなんやけど、
  ここら辺で駄菓子屋ってあらへん?」

銀「駄菓子屋?あるけど……
  んなとこ行ってどーすんの?」

戻「退ちゃんにドロップ飴あげるんや。」

銀「ジミー…弟って32じゃないっけ?」

戻「昔は高うて買うてあげられんかったから。
  たくさん食べて欲しいんや。」

銀「……そうか。
  おい神楽!案内してくれ。」

さっきっから話に入れず不貞腐れてた
神楽はパッと顔をあげ、ニカッと笑って、

神「了解アル‼」

と叫んだ。
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