僕達の薄荷懐かしの味

□ヰ3
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退side


少し考え事に耽っていると、
ふと視線を感じた。
其方を見てみると、同じ監察方の
篠原と吉村が何やら話し合っていた。

少し耳を澄ませ、聞いていると、

篠「やはり、何か隠してませんか?」

吉「俺も何か引っ掛かる様な……
  悪い人じゃ無いって事は
  分かるんだけど、ふとした瞬間に
  影を感じるって言うか……」

篠「それに攘夷戦争参加者というのも
  ……気になる処です。」


どうやら兄の事を話しているそうだ。
よし、ちょっと聞いて見よう。

退「ねぇ、」

篠・吉「山崎さん、、」

退「あのさ、どう思う?俺の兄さんの事。」

吉「とても良い人だと思います。
  ですが、正直言うと……し、篠原」

篠「はい。正直言うと、怖い、です。
  影を感じると言いますか、何かある様な……」

怖い、影を感じる、か………

退「俺も実を言うと、兄の事はよく分からない。」

吉「わ、分からないって……」

篠「それは攘夷戦争に関係してますか?」

攘夷戦争…兄はそれに参加するとか言って、、

退「兄さんは俺と攘夷戦争に行く前に
  別れたからなぁ…う〜ん
  関係、あるんじゃないかな?」

篠「少し、お兄さんの事を調べて見ても
  よろしいでしょうか。」

退「あぁ良いよ。
  というか調べて下さい。」

篠・吉「はい、了解しました。」


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