約束 (長編)

□変化
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リヴァイと町へ行ってから、3日ほど経ったある日。

「……」
「名無しさんちゃん!ほら、お鍋吹きこぼれてるよ!」
「わっ!すいません!」
「どうしたの?風邪でもひいた?
なんだか顔色も少し赤いみたいだけど」
「な、なんでもないです…
少しボーっとしちゃって…」

あれからリヴァイさんのことばかり考えちゃってる…

鍋の火加減を見ながら、名無しさんはここのところ急激に自分の中でリヴァイの存在が大きくなっているのを感じ、また顔を赤らめた。

あの後、ずっと手を繋ぎながら買い物に付き合ってくれた。手を離していたのはお金を払っていた時ぐらいで…その時も傍にずっと寄り添ってくれて…まるで……

そこまで考えて、ブンブンと頭をふる。
いけない!いけない!
そんなわけないじゃない!

リヴァイさんは調査兵団の兵士長を任されるほどの人なんだ。
きっとみんなに優しいに決まってる。

私だけが特別なんじゃない…

そう自分に無理に言い聞かせて、名無しさんは料理に集中した。


ーそういえば、あの時の所用って何だったんだろう?
結局カフェと買い物だけだったし…

考えないようにしていてもいつのまにかリヴァイのことが頭に浮かんでしまう。この気持ちが何なのか名無しさんにはまだよくわからなかった。
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