約束 (長編)
□流星
1ページ/2ページ
その流れ星は強い光を放ちながら曲線を描いて落下してきた。
そのありえない明るさと速さに惹かれ、馬を蹴って流星のもとへ行くと…
リヴァイは目を疑った。
「人…?!」
人間が空から降ってきた?!
必死に落下するスピードに合わせ愛馬を操り、受けとめたその人は…
「女…?!」
見たこともない女だった。
「リヴァイ!無事か?!」
ほどなくしてエルヴィンとハンジが馬で駆けつけてきたが、目にした光景に2人とも言葉を無くした。
「人が?!…これは…いったいどういうことだ?」
「…俺にもわからねえ」
リヴァイは壊れ物を扱うように、そっと空から落ちてきた得体の知れない女を抱き留めた。