小説

□かわいい彼女
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「ただいま〜!!」

一ヶ月ぶりくらいか、メンバーみんなは久しぶりに宿舎に帰ってきた。
私はマネージャーと話すことがあったから帰りが遅くなってしまったけど、みんなは今頃ゴロゴロして貴重な休み時間を満喫しているのだろう。
ずっとツアー続きで移動中のバスだったり、ホテルステイだったり、落ち着かないことが多かった。
やっと戻ってきた感じがする。
宿舎の空気が懐かしくて私は息を大きく吸い込んだ。

「あ、サナおかえり。」

丁度階段から降りてきたジヒョちゃんが声をかけてきた。

「もうみんな先にお風呂入って、まだ入ってないの私とサナだけなんだけどサナどうする?先入る?」

着替えを持って準備もしているのに私にお風呂を譲ろうとするジヒョちゃんに相変わらずだな、と苦笑がもれる。
ずっとこの損な性格は変わらないんだろうな。ま、隣に私がいる限り損なんてさせないけど。そんなところがかわいいんだし。

「ジヒョちゃん先どうぞ〜。荷物も片付けたいし。」

「そう?ありがと。お疲れ。」

「うん!!」

お風呂に向かうだけなのに手を振って見送る私にジヒョちゃんが笑う。
歩いていくジヒョちゃんをぼーっと見つめていると、ジヒョちゃんの軽く結んだ髪の隙間からうなじが覗いた。

あ、駄目だ、ムラムラする。

いや、でもしょうがないって。
一ヶ月ずっとおあずけだったし。

うんうん、と一人納得する、

自分の部屋に走って行って机の奥に隠してある、小さな機械を取り出す。
オンオフの切り替えボタンだけがついたシンプルなスイッチとそこから伸びる細いコード、先にはカプセル状のものが付いている。
つまり、ローターだ。
それを素早くポケットに滑り込ませると足早にお風呂場へ向かう。

「突撃サナ戦隊〜!!」

脱衣所にノックも無しで飛び込んだ。

「…!!サナ?!」

服を脱ぎ途中だったジヒョちゃんは驚いた表情で私を見る。
まだ着替え始めたばかりみたいだ。
スカートも穿いたまま。
シャツのボタンを外している手は固まってしまっている。
後残りボタンは2つ。濃い色のシャツと白い肌のコントラストが目に毒だ。

「ずっとできなかったから…我慢できなくなっちゃった。」

「ど、どういうこと…。」

状況を把握できず、戸惑うジヒョちゃんを壁に押し付けてキスをした。

「んっ…っ…はっ…ぁ…。」

突然の口付けに苦しそうにもがくジヒョちゃんの身体を押さえつけて、舌を深く絡ませる。
薄く開かれた目が何かを伝えようと見つめてくるが、私が綺麗な目だなあ、とずっと気にせず見つめ返していたら観念したのか目を伏せた。
伏せられた目はキスの間中ジヒョちゃんが私に全てを預けてくれいるように見えて嬉しくなる。

片手でジヒョちゃんの腕を軽く押さえると、形の良い耳に舌を這わす。
ふにふにとした感触を楽しむ。
ふとジヒョちゃんの顔を見上げると真っ赤な顔でふるふると震えている。

「そこ、くすぐったい…っ 」

「ジヒョちゃん耳弱いもんね。」

笑いながら首筋に口付けを落としていく。また震える身体。

「首も、ね。」

「…っ…ん…。」

耐えるように顰められた顔が愛おしい。

キスをしながら脱ぎかけのシャツの間に手を差し込み、下着を外す。

「さなっ…。」

強引に行為を進める私への非難の眼差しを無視して、不満を漏らそうとする唇を塞いだ。

キスをしながらジヒョちゃんの顔に手を当てると熱い。酸欠ではあはあと肩で息をしている。身じろぎをする度にジヒョちゃんの身体がピクンと跳ねる。唇を離すと糸が小さく引いた。口の端に垂れたそれを舐めると、ジヒョちゃんが身体を強張らせた。

シャツを乱す。残り少ないボタンの位置までシャツをめくった。
服に隠れていた大きな胸が露わになった。

「ジヒョちゃんここもう立ってる。キスだけで気持ちよくなっちゃったの?」

「ちがっ…服が………服が、擦れて…。」

尻すぼみに小さくなっていく声。
反論したものの恥ずかしくなってしまったのだろう。

「あ〜服で先が擦れちゃってたからか〜!!だからさっきから感じてたの?」

あられもない言葉を並べてわざと羞恥を煽るようにそう確かめると、ジヒョちゃんは赤い顔で俯向く。肯定ということだろう。

「こう?」

シャツを少し引っ張って布で先を軽く擦った。
ジヒョは俯いていたため咄嗟の刺激に何の備えもない。

「っ…あっ…!!」

思わず漏れた声は私を満足させるものだった。

「かわいい。」

ピンと立ったそこを唇で優しく触れるともっと触ってと一層先を尖らせる。
舌で胸の弱いところを弄る。

「私ジヒョちゃんの赤ちゃんみたい。」

胸に吸い付く私をそう形容すると

「………ばか…。こんなことする子供なんていないっ…でしょ…。」

と怒られた。

それもそうかとおかしくなる。

「そうだね。こんなこと…しないよね。」

そう言うと、先を甘噛みした。

「あっ…!!」

ジヒョちゃんの身体にきゅっと力が入って小さく跳ねた。

快感で潤んだ瞳を指で拭ってあげる。
一気に高められた身体の熱に浮かされたのか、惚けた顔のジヒョちゃん。

そんなぼーっとしていられるのも今のうちだけど。

ポケットからローターを出すとジヒョちゃんの顔の前でニコニコしながら見せる。

ぼんやりと視界に入ってきたものに焦点をゆるゆると合わせる。
それが何だか分かった瞬間ジヒョちゃんの顔色が変わった。

「そ、それ…もう使わないって…。」

その通り。以前一度使ったときにもう使っちゃ駄目、と言われた。
もちろん守るつもりは無かった。
次使うときにいじわるをしたくてずっとこんな機会を待っていた。

「ねえ、ジヒョちゃん。何で使ったらいけないの?」

「何でって…。」

「サナに教えて?」

「約束した…。」

「覚えてないなあ。ね、教えて?教えてくれたらやめるかもしれないよ?どうなっちゃうから駄目なの?」

ニヤニヤして言う私に、自分が何を求められているのか分かったのだろう。
でも、背に腹はかえられない。
この言葉責めごっこに付き合うしかないのだ。ジヒョちゃん本当にこれ嫌いみたいだから。

気づいて止めようとする手に構わず、スカートをめくって下着を膝の辺りまで降ろす。
手の中のローターをそこに当てた。

「ほら早く。」

急かすと弱気な顔で私の顔をジヒョちゃんが伺う。無意識の微かな上目遣いがずるい。

やっと小さな口が開いた。
口がパクパクと動くが声が出ていない。
しばらくして震える声が聞こえてきた。

「…す、すぐ…っちゃうから…。」

「すぐ何?」

「………ィっちゃぅ…。」

「聞こえないな〜。」

「…イく、から…駄目…」

「最初から大きい声で言って?」

「っ…す、ぐ…ィっちゃうから駄目…。」

「ん〜?」

ローターをぐりっと強く押し付けた。

「聞こえない。」

「い、イっちゃうから駄目…。」

「どのくらい?」

「…っ…いっぱい…。」

「何でイっちゃうの?」

「……先が…ブルブルするから…。」

「気持ちいいのが我慢できなくなっちゃう?」

「っ…ん……。」

「自分で言って?」

「…ぇ…。」

「気持ちよすぎて我慢できないって。」

「…き、気持ちい…から…我慢でき、ない…。」

瞳から溢れそうな涙を口付けて吸う。

「よくできました。」

ジヒョちゃんの顔を見て、スイッチを入れた。

「やっ…!!っあ…!!やぁっあっ…!!なんっで…!!」

「サナ、やめるかも、って言っただけだよ。」

「…っ!!」

柔らかなそこに角度を変えて何度も乱暴に振動する機械を押し付ける。

「やあっ…だめっ…!!あっ…や、だっ…!!」

言っていた通りすぐにジヒョちゃんは達した。ローターをつけているそこはしっとりと濡れていた。

一度絶頂を迎え足がガクガクと震えているジヒョちゃんの身体を支えながら、ゆっくりと壁にもたれかかるように座らせる。

息を整えているジヒョちゃんをちらりと見てローターを中へ差し込んだ。
少し抵抗感があったが少し力を強めるとぬるりと中に吸い込まれていった。
指で奥へと押す。
ローターの振動を強めた。

「ふっ…んっ…!!ああっ…っあ…。」

艶かしく動く腰。ジヒョのちゃんちゃんあそこからはコードが見える。ジヒョがどんなに身体を揺らしてもそれは抜けることなく中を犯し続けている。
肌色に混じって見えるそれの人工的なピンク色。手のひらに乗るような小さな機械に乱されるジヒョちゃんが可愛くて、私も胸を弄って加勢する。

「っあ…!!!」

またすぐにジヒョちゃんは二度目の絶頂に達した。
まだ快感が身体の中に疼いたまま、ジヒョちゃんは小さい痙攣を続ける。

コードを引いて濡れたそれを外に出す。触れると熱い。ジヒョちゃんの中の熱。

ジヒョちゃんを起こして肩に掴まらせる。膝立ちになって無防備になったそこ。指をのばす。しばらく入り口で焦らすように彷徨わせ、入れた。
ぬるぬるとした中。指を動かすと締め付けてきた。
わざと中の蜜をかき出すように指で壁をなぞる。

「あっ…!!んぁっ…あ…っ…!!」

身体が絶頂に向けて再び痙攣を始める。ジヒョちゃんは私の肩にしがみついて、されるがままにそこを弄られている。イきそうになる直前、手を止めた。

「っ……?!」

少し困惑したような表情でジヒョが私を見た。

「ジヒョちゃん、えっち。」

「…へ……。」

「こんなところまで垂らして、ね?」

「…っ!!」

ぐちょぐちょに濡れたそこから溢れ出した蜜が太ももを伝っている。
塗りつけるように擦る。

「壁に手つけて。」

私が言い出したらきかないことを知っているジヒョちゃんは大人しく言うことを聞いてくれた。
膝立ちの姿勢のまま壁に手つける。

それを確認した私はジヒョちゃんの太ももに垂れた蜜を舐めとった。

「さっ…なっ…、汚いっ…!!」

「汚くなんかないよ。」

舌を這わせて舐めまわしながらあそこに近づく。

「また出てきた。」

溢れ出して止まらない蜜がつう、と脚を伝っていく。

スカートをめくり上げると甘くて濃い香りがした。
濡れて私を誘う。

一番敏感な場所に舌を這わす。
じゅる、と音を立てて蜜を吸った。

「はっ…っあ…!!ああっ…!!」

立てられた膝が震えている。
強すぎる快感に耐えようとするが、そんなことできるはずもない。

まともに聞いていられないくらいの卑猥な水音が響いている。

声が高く擦れて限界が近いのが分かる。
口を離した。
休む間もなく敏感なそこに指を差し込む。

ジヒョちゃんの腕は壁に縋るように伸ばされていて、片手は壁に軽く爪をたてられ今に崩れれそうな身体を必死に支えていた。
胸までずり下げられたシャツから覗く華奢な肩。動くたびに薄っすらと見える骨が華奢さを際立てる。
少し汗の滲んだ背中は力がこもっていて、私が刺激を与えると、より肩を小さく縮こまらせる。
綺麗な曲線を描いてしなる細い腰を押さえて、指を増やすとまた中を蹂躙する。

ジヒョちゃんの顔は見えない。
でもそれはジヒョちゃんも同じで、私の顔を伺うことはできない。
自分が何をされているのかわからないまま快感に落とされるのだ。
細い腰は入れられた指に乱され、何度も跳ねる。
私に身を委ねて甘い声で喘ぐ姿。
熱い肌の感覚が、強烈なまでに官能的な目の前の光景が、微かに汗の匂いの混じる香水の甘い香りが、口の中に残る彼女の蜜が、蕩けるような喘ぎ声が。
五感の全てが彼女は私のものなのだと教えてくれる。

「好きだよ、ジヒョちゃん。」

赤く染まっている耳元に口を近づけてそう呟いた。

その瞬間、中がきつく指を締め上げた。

痛いぐらいの締め付けにびっくりして指を思わず引くと、それが最後の一押しとなってジヒョちゃんの身体は大きく跳ねた。

「っあ…!!んぅっ…!!」

縮こまっていた身体がピンと張り、そして崩れ落ちた。
指が抜けてもまだ快感が残るそこを庇うように手で隠す。目をぎゅっとつぶって口もきつく結ばれたまま余韻に耐える。
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