本編

□ライチ
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そしてその日から年月が経ち、俺達は中学生になった。


「ダフ、遅いな」


「補習でもあんじゃねぇの?」


「くそ!今日は早く来るように言われてるってのに!」


ライチという名のマシンを作るのに最終段階にまでなった。
ここに来てからというもの、俺の生活は前に比べて180度変わった。体は男になったがトイレも風呂も馴れればなんともないし、プールの授業だって今では男子と一緒にできる。

それに何より皆でライチを作り上げてきたこの期間、とても楽しかった。ゼラに無茶な事を言われる事もあったが、仲間と共に物を作るのは初めての事だったから。

いっその事、マシンは完成しなければいいのにとさえ思っていた。
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