あの空の向こうへ

□空の色に溶けて
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あぁ
こんな時、どうしたらいいかーーー



俺は何も知らないようだ。








空の色に溶けて









部屋の明かりを落として、彼女を組み敷いた。
ナマエの瞳が揺れている。
何度も何度もキスをして、再びゆっくりとナマエに視線を向けると、瞳に涙を浮かべて彼女は俺を見た。
「怖い?」
と聞くと、ナマエは首を横に振った。
「何も心配しなくていい。優しくするよ」
と、キスをする。
(出来るんだろうか…)
ナマエの唇の隙間から舌を滑り込ませると、ナマエは小さく声を上げた。それでも恐る恐る差し出してくれたナマエの舌に自分の舌を絡ませる。
何度も何度も舌を絡ませ唇を貪った。柔らかいナマエの唇が、次第に俺を求めるように動き出す。
ちゅ、ちゅ、と音が響く。
荒くなる呼吸を整えながらナマエのセーターの裾に手を入れると、ナマエはピクリと震えた。
触れたその肌があまりに柔らかくて、はやる気持ちを抑えられない。
セーターを押し上げると白いレースの下着が目に飛び込んできた。
「ヴィ…」
そのままセーターを脱がせると、彼女は恥ずかしそうに両腕で体を隠そうとする。その両腕をベッドに抑えて、何度も深いキスをした。
「ん…っ」
吐息に混ざるナマエの声が脳を刺激する。刺激はそのまま俺の全身を駆け巡る。
ナマエの頬に触れた指を、首筋へ、胸へ、腹へ。
触れるたびにピクリと震えるナマエがたまらなく可愛くて、理性を保つのに必死だった。
(怖がらせないように。拒まれないように)
膝丈のスカートを捲し上げ太ももに触れる。
「ナマエ、腰を上げて」
ホックを外したスカートを脱がせると、上下お揃いの下着に目が釘付けになった。白い肌に白いレースがとても綺麗だ。
ナマエは必死で体を隠そうとする。
「…見ないで」
「どうして?こんなに綺麗なのに?」
シャツを脱いでナマエに覆いかぶさり細い身体を抱き締める。肌と肌が触れている。温かくて柔らかい。こんなにふわふわした生き物がいたなんて。
首筋にキスしながら、ブラジャーのホックを外した。
ナマエの身体が強張り、息が上がる。耳の傍で荒くなっていくナマエの吐息に興奮が抑えきれなくなる。
そのままの流れで、包むようにナマエの胸に触れる。しっとりと柔らかいそれを優しく揉んでみる。
「…っ」
先端に指の腹で触れるたびに、ナマエの身体は何度も震えた。
「ん、っ……」
たまらなくなって、そこにキスを落とす。
「ヴィ、ヴィクトル…」
舌先でつついたり、優しく含んだりを繰り返していると、ナマエの腰がもぞもぞと動き出し、その吐息が艶を増していく。


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