Children of Chaos Final Fantasy XIII

□第8章 決着をつけに
2ページ/22ページ

数日前。
海岸の洞窟ーーーーールミナは「秘密基地」と呼んでいるーーーーーにアルナ、レイン、テイルは向かっていた。
「故郷のこと、心配なんだろ?」
「何でそれを!?」
「おめーは顔に出っからなあ」
丸バレだ、と笑うレインに肩を落とすテイル。
「貴女にいわれるとは……」
「……今しれっとバカにしたろ」
「事実だろ」
端的に百倍酷いことを口にしたアルナはテイルに真剣な口調で言った。
「付き合うぞ。行くって言うなら」
「……それは」
「言っとくけど自分の問題だから、とか言ったら怒るぞ」
「……でも」
「友人だろ?俺らは。助け合うのは当然だ」
「でも、貴方は」
「知らないさ。どんな場所か、本当の意味で知ってるのはテイル兄、あんただけだからな」
「だったら」
「だから何だって話だけどな、俺からしたら。覚悟はできてる」
機先を制されたテイルが息を飲む。
アルナの鋭い眼光には言葉だけでは伝わらないものがあった。
「……わかりました」
「まあ、あいつも同じだと思うぞ」
そうこうしているうちに、洞窟に着く。
そこでアルナはフリーズした。
「うわあ」「な、何だこりゃ」
信じられないような光景が広がっていた。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ