Children of Chaos Final Fantasy XIII

□第7章 混沌の子供たち
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「つーかさ、こんなことしてて大丈夫なのかね?」
「大丈夫でしょう。あの人たち、強いですし」
暢気な会話の中、レインが何か気づいたように、
「ピリピリしてんなあ、何か」
「ここもいつ魔物の襲撃があるか分かりませんから」
「ああ、そっか」
心配することねえのに、とぼやく。
「なんせ、ウチらがいるからな」
「先生方はそれ知りませんよ?」
「あ、そっか」
「貴女って人は……」
呆れるテイルに、もう一つ。
「親父たちは魔物の討伐に向かってんだろ?」
「無論、許可を得て、ですが」
「伯父貴の顔ってひれーよなあ」
「訊きたいのはそこじゃないんでしょう?」
「ウチら、参加してーんだけど」
「ホープさん曰く、『切り札は切るとき選んでなんぼ』とか」
「切り札かあ、切り札ねえ」
悪くねえか、とぼやく彼女に、
「そう遠くないですけどね、出番は」
と呟く。
「何でだよ」
「今に分かります」
二人の左手首には、連絡用の腕時計型通信機があった。
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