Children of Chaos Final Fantasy XIII

□第6章 帰還〜戦いの再来〜
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Children:side


「気っ持ちいいーーー!」
「暢気なもんだな」
「まあ、それは……」
「ルミナだもの」
「そーゆーこった」
上空で交わされる会話。
妖精のような羽を生やしたルミナと、風を纏ったアルナ、両手足から火を噴いて飛ぶレインと淡い光に包まれているテイル、自前の翼で飛ぶシロガネとモーグリ。
「ようやく帰ってこれたね」
「それは着地してから言えよ」
「まあ、終わったんだしいいんじゃねえの?」
「……そうでもないみたいですよ」
「みんな、回避!」
シロガネの警告で散った5人。
彼らのいた場所を駆ける龍。
「お出迎え、か?」
「どどど、どうしよう!」
「慌てないで!…ああ、もう!」
「地上に降りたら街が……」
「ええ、そんなことはさせません」
分析する3人から離れ、集中力を失ったルミナが墜ちる。
それを追いかけるシロガネ。
2人を狙い、龍が空を駆ける。
「危ない!」
アルナの警告も虚しく、彼女たちは吹き飛ばされた。
「あうっ!」「ルミナ!」
傷ついてなお手を伸ばすシロガネ。
応じた少女と手が触れたその時。
「!?」「……おい、あれ」「また、同じ…」
ルミナの胸から光が溢れ、シロガネを包んだ。
「!?……そういうことね…」
気を失った少女を抱え、シロガネは飛ぶ。
「アルナ!この子、頼める?」
「いいけど、何するんだ?」
「まあ結果を御覧じろ、よ」
そうおどけて急降下。
その先に幾つもの薔薇を模した魔法陣が現れる。
舞いでたのは純白の飛竜。
その上に少年たちは立った。
「すごいな、これ……」
「あり得ねーことの連続だな、ここ最近」
「始まりが始まりですしね」
さて、と龍を見据えたテイルが言う。
「反撃は?」
「これからよ」
どこからかは知らないが、シロガネが答えた。
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