Children of Chaos Final Fantasy XIII

□第5章 女神の神殿
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Children:side



「いっけぇ!」「うるさいぞいちいち」「つってもまあ」「だいぶ慣れてきましたよね」
いい加減連携も板についてきている。
あえなく全滅する魔物たちが哀れですらある。
「お疲れ」
「こっちのせりふだ」
ルミナとアルナの掛合。
「後、どんぐらいだ?」
「もうすぐ、ですかね」
神殿を見ながら返すテイル。
「あ」「何だ?」「またかよ」「ああ……」
気づいたのはルミナ。
「また会ったな、諸君」
バルトアンデルス、再来。
「会ったなも何も、付けてたんじゃないか?」
「ふむ、それは違う」
そう言った老人は優しい口調で語る。
「君たちが生きているということは、彼女を殺したのだろう?慰めようと思ってな」
「いたぶるつもりのところをわりいが、アタシはピンシャンしてるぞ」
老人の顔が驚愕に満ちる。
「バカな、何故貴様、戻っている」
「さあ、何でかねえ」とレインが笑う。
「気づいてなかったのか?」といぶかしむアルナに、
「まともに見てなかったんでしょう」と応えるテイル。
「あの呪いは、神にしか解けぬはず。何故だ、何故解けた!」
「まあ、そこは奇跡って奴で」
しらっととぼけるレインに、顔を歪める老人。
「また奇跡、か。ならば今度こそ!」
杖を掲げ、梟がとまる。
「絶望に落としてやろう!」
またも変身。白くて顔あり。
「懲りねーじいさんだな、おい」
「油断は禁物だよ、レイン」
「どうした、ルミナ?」
「あいつ、何か……変だ」
呆れるレインに突っ込むテイル。
眉を顰めるルミナに気遣うアルナ。
「神殿まで通してもらいます!」
テイルの叫びで戦闘は開始された。
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