Children of Chaos Final Fantasy XIII

□第3章 道を追って
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「敵はいないみたいね。ちょっと休憩しましょうか」
「はーい」
神殿への道中。
小休止をとる2人。
そこに1人の男が現れる。
「やっと見つけたぞ、ルミナ」
「誰!?」
「アルナ!」
盾に手をかけて固まるシロガネと、
親友との再会を喜ぶルミナ。
「ようやく会えたな」
「うん!」
「おどかさないでよね。…心臓に悪いわ」
「あ、この人はシロガネだよ」
「……それ以外にいないからな」
けどやっぱびっくりするよな、と続けるアルナに
「えらく寛容ね」
「……いちいち驚いてたら身が持たん」
絡むシロガネ。
「というか、お客さんだぞ」
ひょい、と空の方を指さすアルナ。
そちらに目をやった2人は、巨大な鳥を目にした。
「…厄介なのが来たわね」
「ああ。だが、どんな奴でも」
倒すだけさ、と剣を抜く。
「うん、行こう!」

戦闘カット


「これで、とどめ!」
そう叫んだルミナの姿が掻き消える。
「は?」
ぽかんとして空を仰ぐと、遙か上空にその姿はあった。
「うわ…やりやがったな、ルミナの奴」
「あらら」
「ぅわあああああ!」
絹を裂くような悲鳴。
それは紛れもなく上空の少女のものだった。
「…絶対、後先考えずに跳んだな、あれ」
「まあ、それがあの子だし」
同感、と返したアルナが走り、落ちてきたルミナをキャッチ。
「あ、ありがと…」
「変わらないな、お前は」
「それがこの子だもの」
膨れたルミナを連れ、また歩きだす一行。
「どこに向かうんだ?」
「神殿のつもりよ」
「…そっちもか」
険しい顔をするアルナ。
「…情報交換の必要がありそうね」
「頼む」
簡潔に言うと、彼はさっさと前を行きはじめた。
「素直じゃないわね」
「どゆこと?」
なんでもないわ、とだけ返してシロガネも後に続いた。
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