Children of Chaos Final Fantasy XIII

□第2章 混沌の地 ヴァルハラ
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目の前に立つその女性に見覚えはない。
白銀のプレートアーマーと巨大なシールド、全く同じ色の髪。
全くもって、本当に見覚えはない。

しかし、ルミナの感覚はその女性(20歳ぐらいだろうか)が、生まれたときからの相棒だと告げていた。
「シロガネ…なんだよね?」
「ええ。あ、そうそうこれ、」
と差し出すのはルミナの剣。
「落としてたわよ?」
「ええと…なんで?」
「話は後。この不作法者達を…」
そう言いつつ盾を構えると、
ウィィィィン
その裏に仕込まれていたらしいガトリングガンが現れる。
「トッチメないとね!」
その声に呼応するが如く、魔物たちが牙をむいてとびかかった。

戦闘カット

「ふう…大丈夫?」
そう聞くよりも先に抱きつくルミナ。
「…ルミナ?」
「ふえぇ〜ん」
怖かったよう、と子供のように泣きながらすがりつくルミナ。
(いや、そういえばまだ子供だっけ)
そんなことを思っているうちに急に静かになる。
「…?」
「すぅ…」
眠ってしまった少女に半ば本気で呆れる。
「肝が据わってるのか据わってないのか…やれやれ」
抱き上げても起きもしない。
「とりあえず、寝床の確保かな」
そう呟いて歩き始めた。
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