Children of Chaos Final Fantasy XIII

□第1章 始まりの鐘
10ページ/11ページ

その後、ライトさんは僕と結婚して、エクレール・エストハイムになった。

余談だが、結婚式に招かれたスノウとサッズが
「おれぁ明日天地がひっくり返ってても驚かないぜ」
「そりゃこんな大事件が起こったらこの星も仰天するわな」
等とほざき、ウェディングドレス姿のライトが殴りに行こうとしたのをセラと二人で止める羽目になった。
後でスノウは一週間ほどセラに口を利かれなかったらしい。

そして今。
子供ができて、彼女は今分娩室にいる。
入ってから丸一日経った。
それでもまだ産まれない。
冒頭のホープはそれで心配していたのである。
「どおした?辛気くさい顔して?」
「サッズさん…」
事情を説明すると、彼は頷いた。
「成る程ねえ。ドッジが産まれた時を思い出すぜ。」
そしてホープの肩を叩いて言った。
「大丈夫だよ、姉ちゃんは。そんなに心配しなさんな。」
「…そう、ですね。」
その時、サッズがポケットから卵を取り出した。
「それは?」
「チョコリーナが産んだんだ。そろそろ孵るはずなんだが、一向に割れん。」
いかんせん殻が頑丈でなあ、と言ったその時、いきなりヒビが入った。
うおっ、と驚く一同の前で卵が孵り、銀色の羽毛がこぼれ出る。
ピィーーーー、と鳴いたその雛に注目が集まる中、一人の医者が駆け寄ってきた。
「産まれました!元気な女の子ですよ!」
病院の一角が明るい空気に包まれた。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ