Children of Chaos Final Fantasy XIII

□第11章 事件と異変
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「今回の概要は、あれです」
指し示されたのはテレビで、そこには、
「……魔王城か何かか」
「まんまそれだろ。趣味わりぃ」
というものが映っていた。
「……僕たちのように、魔法が使えるものが現れた、と?」
「ええ。しかも、あれ一つではありませんから」
「お城が?」
「いえ、城はあれだけです。この件が関わっていると覚しき事件が、ですよ」
「えーと。それってつまり」
「今回は各自別々に行動してもらいます。無論、僕たちもやれるだけはやりますし」
「……具体的に、俺たちがするべきは何件あるんだ?」
「4件です」
「となると……」
テイルが少し考える。
「ルミナとシロガネはコンビとして、それ以外は単独行動ですね」
「ラジャ」
「……あれ?」
「そうそう、交通手段は正規のものでお願いしますね。セキュリティ厳しいところが多いですから」
「わかった」
「……あの、」
「じゃあ、資料くれや、伯父貴」
「はいはい」
「……ネイルは?」
恐る恐る、といった体で問うたネイルに、兄は容赦ない一言。
「お留守番です」
「……!?」
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