Children of Chaos Final Fantasy XIII

□第10章 束の間の平安
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「人は、何処までも堕ちるものなんですね……」
「ああ。堕ちるやつは、な」
帰還の直前、テイルの呟きにアルナが反応した。
「何を今更、ってやつなんじゃねーのか、それ」
「それを言っちゃ、おしまいだよ」
のんびりと会話する彼らの頭上を、飛行機が横切る。
「あれで帰んぞ」
「ほーい」
「……ついてくる気、満々かよ」
「うちらは元々傭兵だっての。いかんせん人材不足であんな前線基地任されてたけどよ」
「20年はあそこにいたからね〜、友人ちでのんびりしたいんだ」
悪びれもせずあっさり言う2人。
アルナがこめかみを押さえた。
「こっちの連中の許可は?」
「とってるとってる、安心しろ」
【歓談中失礼だが、早く乗ってくれ!】
サッズの声を聞き、彼らは駆け出した。
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