Children of Chaos Final Fantasy XIII

□第8章 決着をつけに
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「…やけに遅いな」
「変ですねえ」
週末の朝。
ルミナを除けば基本早起きな子供達が起きてこない。
「ちょっと見に行ってくる」
セラがそう言って部屋に向かう。
「………」
「……嫌な予感がする」
ぼそりと呟く妻に、疑問を投げかけるホープ。
「嫌な予感って?」
「気のせいだ。気にするな」
「こういうときの貴女の予感って外れたためしないんですが」
「た、大変!」
慌てたように戻ってくるセラ。
「どうした?」
「みんないなくて、探そうと思ったら、あの子が……」
「あの子?」
セラの後ろから出てきたのは、ルミナに酷似した少女。
「みんなもういないよ?」
「どういうことだ?」
睨みつけられた少女は苦笑して、
「……そんなに怖い目しなくても」
「あの底意地の悪い神ならやりかねんからな」
「違う違う。……って言っても無理か」
とりあえずさ、といってホープに顔を向ける。
「話、聴いてくれる?」
「まあそうするしかなさそうですし」
肩をすくめると、彼は席についた。
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