Children of Chaos Final Fantasy XIII

□第7章 混沌の子供たち
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「くかー……」
「登校早々寝るんじゃないっ」
「はぐあっ」
某決闘の翌々日。
朝の教室にて。
「そもそもお前、昨日は半日以上寝てたろうが、まだ寝足りんとかほざくか!」
「痛いイタイ!コメカミ痛い!」
基本的にいつも通りである。
「仲良いよな、お前ら」
「うらやましー」
「どこがだよ」
少女を解放し、友人に突っ込むアルナ。
「そんなスキンシップ許されてることがだよ」
「胃とか心臓とかイカレたいんならどうぞ」
こいつとの付き合いには鋼の、いや、それでも足りないほどの強度の胃と心臓が不可欠だ。
それを知らないこいつらは幸せもんだ、と思う。
「俺の身体のほとんどはこいつのせいで鍛えられたと言っていい」
「またまた。ご冗談を」
「そもそも基礎筋力とかならともかく、瞬発力ならこいつの方が…」
言いかけて見やり、
「ぐ〜…」
「起きろー!」
怒鳴りつける。
「あと五分だけ〜」
「お前の五分は五時間だろうが!」
手刀を振り降ろす。
俺以外の場合は100%回避されるが、何故か俺の攻撃には反応しない。
本人曰く「攻撃の意志が感じられない」らしいが、それはさておき。
「良いじゃん、ちょっとぐらい〜」
「絶対ちょっとじゃすまんだろ」
「おーい、席につけー」
のんびりとした担任の声が響き、少しほっとしながら席に向かう。
前に、嫌な予感がして振り返ると、ルミナは完全に寝る体勢である。
「……」
「ぎゃひ」
もう一発手刀を落として、さっさと席に着く。
恨みがましい視線はいつものことだ。
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