Children of Chaos Final Fantasy XIII

□第4章 過去と未来
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Hope:side


「まだ、続いてますか」
「ああ。まだ、な」
ルミナたちが行方不明になって(正確に言うとヴァルハラに行って)3日。
海岸のモンスター騒ぎは未だに続いている。
撃っても撃ってもわいてくる魔物に、警察も頭を悩ませているらしい。
「……いつになったら終わるんだよ」
「……私が知るか」
スノウの愚痴を一刀両断。
ライトさんも大分普段通りになっている。
「これは僕の推測ですが、…」
「なんか判ったのか!?」
「スノウ、ちょっと黙れ」
これはノエルさんの声だ。
彼は基本的に辺境で狩りをしていてここにはいないのだが、久々に息子の様子を見に来たらこの事件が発生したため、しばらく滞在している。
「ますます酷くなるかもしれません」
「何故だ?根拠は?」
「……混沌が溢れでる原因は人の死による『混沌の門』の解放です。それはわかってますよね?」
うなずく3人に、では、と続ける。
「しかし1人程度のそれではモンスターが現れたり人が消えたりなんて起こり得ません」
「てことは、いっぱい死んだってこと?」
「そうなりますね」
「だが、そんな大量死がここで起きたのは150年は前だろう。何故今になって?」
「おそらく、『混沌の門』は神の力でも消せないもので、せいぜい混沌の流出を止めるために封印を施すのが関の山、というものなのではないでしょうか」
「それで残っていたそれの封印が何らかの原因で解けた、ってこと?」
「ええ。しかも」
今はここだけですが、近いうちに世界中で起こるかもしれません。
それを聞いた全員が目を見張った。
「まさか、また?」
「おい、まじかよ」
「………」
独り、沈黙を保つライトさん。
その口がゆっくりと動いた。
「ブーニベルゼ……」
そして決意の表情になった。
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