novel
□のるかそるか 2
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「今度の小笠原先生の絵のモデル、やってみないか」
と、専門科講師からわたしは声を掛けられた。
“創立記念絵画のモデルにわたしが”と「!」と「?」が頭の中で跳ね回る。
無論、悪い気はしなかった。
嫌だな、恥ずかしいな、とは思ったが、誇らしかったのは事実だ。
これは是非野田にお知らせしなければと気が逸った。
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