novel

□のるかそるか 18
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エリは頑張っていた。


二宮くんと話すのが面白かったのは本当だろうが、全力でテンションを上げていたのがよく分かった。


推測だが、野田の分までわたしを応援しないと、と思ったのだろう。


そして更に推測したら、エリは、今夜、わたしと大野さんを二人きりにさせようと決意していたに違いない。


明日は三連休の最終日で、バレンタイン前夜で、わたしのバイトも休みだ。


わたしはできれば明日、大野さんと会って前倒しでバレンタインをやりたかった。


当日に会うとなると、またいつもの居酒屋でシーザーサラダなどを食べることになる。


クリスマスの二の舞だ。


ちっとも恋人同士のクリスマスっぽくなかったクリスマス。


とはいえ、初めてキスをしたのもクリスマスではあったのだ。


次の段階に進むタイミングとしては、バレンタインデーがベストだろう。
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