novel

□のるかそるか 8
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・わたしは大野さんが好きである。


・今春、大野さんが東京に引っ越したのを機にわたしも勤めを辞めて上京した。


・東京での大野さんの生活パターンはおおよそ把握した。


・大野さんは依然わたしの存在を知らない。




現在の状況とこれまでの経緯を簡単にまとめてみる事がよくある。


箇条書きでまとめたものを他人の目で読み返してみたら、うすうす思っていたより、ストーカーっぽかった。


ことに後半ふたつが怖い。


前から二つ目もどちらかというと怖いだろう。


そうして再読してみたら、一番はじめが俄然怖くなる。
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