novel

□のるかそるか 4
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「それだけかい?」


野田がピスタチオの殻を剥きつつ、手短かに確認した。


「まぁ、好きになるきっかけなんて、そんなものかもしれないね」


大いに理解のあるところを見せたが、


「あんたの今の話を聞いただけじゃ、そのひとの良さは、あたしにはサッパリ分からないけどさ」


と付け足すのも忘れなかった。




「以上だ」


わたしも手短かに答えた。


「接触したのは以上で全てだ」


正直に補足した。
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