novel

□のるかそるか 2
1ページ/8ページ



「おととしの暮れだよ。ほら、去年の2月、学校の玄関前の大っきな絵画。お披露目あったじゃん。覚えてる?」


「覚えてるし、なんならそこにわたしも居たし」


わたし達が通ってた短大は去年で創立50周年を迎えた。


その折に、学長は地元で唯一の著名人であり画家の小笠原先生に絵の制作を依頼した。


学長とは従兄弟という関係で、先生も快諾したらしい。


ついては学生をモデルとして起用したいという先生の意向で、それに相応しい学生がピックアップされるという噂が駆け巡った。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ