書物
□夜道のあの人
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??「...はぁ..帰って来ないから見に来たらぶつかられるなんて..なにしてんのさ。お前さん」
その声に顔をあげるとこちらをじっと見つめる明らか怒りを秘めた瞳と視線がぶつかった。
優「さ、才蔵さん!?どうして此処に...」
才蔵「..それは俺の台詞。いつまで経っても帰って来ないし黙っていなくなるしおまけに手負いまでしてそんなに俺を怒らせたいの。」
優「ぅ...す、すみません...」
怒る才蔵さんに私は謝るしかなかった。
才蔵「...はぁ。もういいから。一緒に帰るよ。お仕置きは後にしてあげるから大人しくしてな。」
盛大な溜息の後私は逞しい腕に抱き抱えられ無事に城へと帰った。